ウゴービを使えない方と
注意が必要な方
添付文書の禁忌と注意
承認されている使い方について
ウゴービは、国内では肥満症の治療薬として承認されています。添付文書では、高血圧、脂質異常症、2型糖尿病のいずれかがあり、食事療法や運動療法を行っても十分な効果が得られず、BMIなどの条件にあてはまる方が対象とされています。このほか、肝硬変を伴わない代謝機能障害関連脂肪肝炎のうち、肝臓の線維化が中等度または高度の方にも承認されています。自由診療で使う場合の扱いについては、このページの下にある、ウゴービについての説明もご覧ください。
使ってはいけない方
添付文書では、次の方には使わないこととされています。
- ウゴービの成分で、過敏症(アレルギーの反応)を起こしたことがある方。
- 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡や前昏睡の状態にある方と、1型糖尿病の方。インスリン製剤による速やかな治療が必要なためです。
- 2型糖尿病がある方で、重い感染症がある場合や、手術などの緊急の場合。インスリン製剤による血糖の管理が望まれるためです。
また、妊娠中の方と妊娠している可能性のある方には使わないこととされています。
ウゴービには血糖を下げる働きがありますが、インスリンの代わりになるお薬ではありません。2型糖尿病がある方では、インスリンが欠かせない状態かどうかを確かめたうえで、使えるかどうかを判断します。インスリンからこの種類のお薬に切り替えて、急に血糖が高くなり、糖尿病性ケトアシドーシスを起こした例が報告されています。
注意が必要な方
次にあてはまる方は、使えるかどうかや使い方を医師が慎重に判断します。あてはまるものがあれば、診察のときにお伝えください。
- 膵炎になったことがある方。
- 重い胃の動きの低下(重度胃不全麻痺)など、重い胃腸の病気がある方。使った経験が十分になく、胃腸の症状が悪くなるおそれがあります。
- 低血糖を起こすおそれがある方。脳下垂体や副腎の働きが落ちている方、栄養が足りていない方、食事が不規則な方や食事の量が少ない方、激しい筋肉運動をする方、お酒を多く飲む方などがあてはまります。
- おなかの手術を受けたことがある方や、腸閉塞(イレウス)になったことがある方。腸閉塞を起こすおそれがあります。
- 全身麻酔や深い鎮静を受ける方。この種類のお薬を使っている方で、手術の前の絶食を守っていても、麻酔や鎮静の間に胃の中のものが気管に入った(誤嚥)例が報告されています。ウゴービには、胃の中のものが腸へ送られるのを遅らせる働きがあります。
- 高齢の方。一般に体の働きが落ちていることが多いため、様子をみながら慎重に使います。
また、血糖が急に良くなることで、糖尿病網膜症があらわれたり悪くなったりすることがあるとされています。目の病気がある方は、診察のときにお伝えください。
このほか、甲状腺髄様がんになったことがある方や、ご家族に甲状腺髄様がんや多発性内分泌腫瘍症2型の方がいる方での安全性は確立していません。ラットとマウスの試験では、甲状腺の腫瘍が増えたことが報告されています。使っている間に甲状腺に関係する異常に気づいたときは、お伝えください。お子さんを対象にした臨床試験は行われていません。
妊娠・授乳とほかのお薬
2か月以内に妊娠を予定している方は、ウゴービを使うのをやめることとされています。妊娠を考えたときは、早めに医師にご相談ください。
授乳中の方は、治療の利点と母乳で育てる利点の両方を考えて、授乳を続けるかどうかを検討します。ラットでは乳汁に移ることが報告されていますが、人での母乳への移行や、お子さんへの影響についてのデータはありません。
糖尿病のお薬と一緒に使うと、血糖が下がりすぎる(低血糖)ことがあります。特にインスリン製剤やスルホニルウレア剤と一緒に使うときは、低血糖のおそれが高まるとされています。低血糖が起こることがあるため、高い所での作業や車の運転をする方も注意が必要です。同じ成分(セマグルチド)を含むほかのお薬や、ほかのGLP-1受容体作動薬とは一緒に使いません。
ウゴービは効き目が長く続くお薬で、使うのをやめた後も効き目が続くことがあります。
すぐに連絡してほしい症状
- 嘔吐を伴う、激しい腹痛が続く(急性膵炎のおそれ)。添付文書では、このような症状が出たら使うのをやめて、すぐに医師の診察を受けることとされています。
- ひどい便秘、おなかの張り、続く腹痛、嘔吐がある(腸閉塞のおそれ)。
- 力が抜ける感じ、だるさ、強い空腹感、冷や汗、顔色が悪い、動悸、手のふるえ、頭痛、めまい、吐き気、見え方の異常などがある(低血糖のおそれ)。糖分を含む食べ物をとってください。α-グルコシダーゼ阻害剤を一緒に使っている方は、ブドウ糖をとります。
腹痛などのおなかの症状は、胆石症や胆のう炎などで起こることもあります。下痢や嘔吐が続くと、体の水分が不足し(脱水)、腎臓の働きが急に悪くなることもありますので、早めにご連絡ください。
お薬をやめたり、量や飲む時間を変えたりするときは、自己判断ではなく、処方を受けている医師や薬剤師にご相談ください。
Q. 膵炎になったことがありますが、使えますか?
A. 添付文書では、膵炎になったことがある方は注意が必要な方とされています。使えるかどうかは医師が判断しますので、診察のときにお伝えください。なお、使っている間に膵炎と診断された場合は、再び使うことはしないとされています。
Q. 全身麻酔の手術を受ける予定があるときはどうすればよいですか?
A. 全身麻酔や深い鎮静の間に、胃の中のものが気管に入った例が報告されています。ウゴービを使っていることを、手術を受ける医療機関と、ウゴービを処方している医師にお伝えください。
Q. 妊娠を考えています。
A. 妊娠中の方と妊娠している可能性のある方には使わないこととされています。2か月以内に妊娠を予定している方は、使うのをやめることとされていますので、妊娠を考えたときは早めに医師にご相談ください。
ウゴービについて[医療広告ガイドライン]
国内での承認状況
ウゴービ皮下注(一般名:セマグルチド)は、肥満症の治療薬として国内で承認されています。ただし保険診療として処方するには最適使用推進ガイドラインに基づく施設基準と患者要件があり、当院はこの施設基準を満たしていないため、保険診療としての処方および紹介はできません。自費診療としての処方を行っています。
入手経路等
国内の医薬品卸業者より国内承認薬を仕入れています。
諸外国における安全性等に係る情報
同一成分の注射製剤がアメリカ食品医薬品局(FDA)ならびに本邦で肥満症治療薬として承認されていますが、諸外国でも美容・痩身・ダイエット等を目的とした使用は承認されていないため、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
主な副作用・禁忌
吐き気・嘔吐・下痢・便秘・腹痛などの消化器症状が最も多く報告されています。体が薬に慣れるまで症状が出ることがあるため、用量は少しずつ増やします。
急性膵炎が報告されています。持続する激しい腹痛や背中の痛み、嘔吐があれば直ちに受診してください。胆嚢炎・胆石症が現れることもあります。
低血糖は、インスリンやスルホニル尿素薬など他の糖尿病薬と併用したときに起こりやすくなります。注射部位の発赤・かゆみが出ることがあります。
禁忌(セマグルチド):本剤の成分に対する過敏症の既往歴、糖尿病性ケトアシドーシス・糖尿病性昏睡または前昏睡・1型糖尿病、重症感染症・手術等の緊急の場合。妊娠中・妊娠している可能性のある方・授乳中の方は使用できません。
これらがすべてではありません。詳細はPMDA の添付文書検索をご確認ください。
医薬品副作用被害救済制度について
自費診療でお渡しするお薬は、万が一重篤な副作用が出た場合に国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
出典:ウゴービ皮下注MD 添付文書(2026年6月改訂、PMDA 医療用医薬品情報)。
受診をご検討の方へ
池川内科・神経内科(愛媛県東温市)では、自由診療の肥満症治療をオンライン診療で全国に対応しています。飲んでいる薬や持病も、診察で確認します。