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カテゴリー:自費診療 | 公開:2026-10-22 | 監修:池川 眞之

GLP-1の治療と妊娠・授乳

3つの薬の添付文書の記載

マンジャロ、ウゴービ、リベルサスの治療を受けている方や、これから受けることを考えている方に向けて、妊娠と授乳についての注意をまとめました。内容は、それぞれの薬の添付文書の記載にもとづいています。薬ごとに書かれていることが違いますので、薬ごとに分けて説明します。

承認されている使い方について

マンジャロとリベルサスは、国内では2型糖尿病の治療薬として承認されているお薬です。肥満の治療に使うのは適応外使用(自由診療)となります。ウゴービは、国内では肥満症などの治療薬として承認されています。

3つの薬に共通して書かれていること

どの薬の添付文書にも、妊婦または妊娠している可能性のある女性には使わないことが書かれています。また、動物を使った試験で、胎児への影響(胎児毒性)が認められたことが記載されています。

授乳中の方については、どの薬も、治療で得られる利点と母乳で育てる利点の両方を考えて、授乳を続けるか、やめるかを検討することとされています。

マンジャロの記載

  • 妊娠する可能性のある女性には、使っている間と、最後に使ってから1ヵ月の間、避妊が必要であることと、適切な避妊の方法を説明することとされています。
  • 妊婦または妊娠している可能性のある女性には使わず、インスリン製剤を使うこととされています。
  • 母乳の中に移ることがあり、母乳を飲んだ赤ちゃんへの影響は分かっていないと書かれています。
  • 飲み合わせに注意する薬として、経口避妊薬(飲む避妊薬)が挙げられています。特に使い始めの時期や、量を増やした後の初めの時期には、経口避妊薬の効果を弱めるおそれがあるとされています。マンジャロに胃の中のものが腸へ送られるのを遅くする作用があるためです。

ウゴービの記載

  • 2ヵ月以内に妊娠を予定している女性では、使うのをやめることとされています。
  • 妊婦または妊娠している可能性のある女性には使わないこととされています。
  • ラットで母乳の中に移ることが報告されています。人の母乳への移り方や、母乳を飲んだ赤ちゃんへの影響についてのデータはないと書かれています。

リベルサスの記載

  • 2ヵ月以内に妊娠を予定している女性には使わず、インスリンを使うこととされています。
  • 妊婦または妊娠している可能性のある女性には使わず、インスリンを使うこととされています。
  • 人の母乳の中のセマグルチド(リベルサスの成分)の濃度は、測れる下限より低かったと書かれています。一方で、吸収を助けるために錠剤に含まれている成分(サルカプロザートナトリウム)とその代謝物の一部は、人の母乳の中で見つかったとされています。母乳を飲んだ赤ちゃんへの影響についてのデータはないと書かれています。

妊娠を考えたとき、妊娠が分かったとき

添付文書の記載のとおり、妊娠を予定しているときは、薬によって前もってやめておく期間や避妊が必要な期間が書かれています。妊娠を考え始めた方は、早めに処方を受けている医師にご相談ください。治療中に妊娠が分かった方、妊娠しているかもしれないと思った方も、早めにご連絡ください。授乳中の方、これから授乳を予定している方も、治療を始める前にお伝えください。

お薬をやめたり、量や飲む時間を変えたりするときは、自己判断ではなく、処方を受けている医師や薬剤師にご相談ください。

Q. マンジャロを使っている間、飲む避妊薬だけで避妊してよいですか?
A. マンジャロの添付文書では、特に使い始めの時期や量を増やした後の初めの時期に、経口避妊薬の効果を弱めるおそれがあるとされています。避妊の方法は、処方を受けている医師にご相談ください。

Q. 授乳中でも治療を受けられますか?
A. 3つの薬の添付文書では、いずれも、治療で得られる利点と母乳で育てる利点の両方を考えて、授乳を続けるか、やめるかを検討することとされています。授乳中の方は、治療を始める前に医師にお伝えください。

マンジャロについて(医療広告ガイドライン)

未承認医薬品等(適応外使用)
マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されています。肥満治療目的での処方は国内では承認されていません。2型糖尿病以外の治療目的に使用する場合は、適応外使用となります。

入手経路等
国内の医薬品卸業者より国内承認薬を仕入れています。

国内承認医薬品等の有無
マンジャロと同一成分(チルゼパチド)の肥満症治療薬として、ゼップバウンド皮下注が国内で承認されています。当院では自費診療としてお取り扱いしています。適応の可否は診察のうえでご相談ください。

諸外国における安全性等に係る情報
同一成分の注射製剤がアメリカ食品医薬品局(FDA)で肥満症治療薬として承認されていますが、諸外国でも美容・痩身・ダイエット等を目的とした使用は承認されていないため、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。

主な副作用・禁忌
吐き気・嘔吐・下痢・便秘・腹痛・食欲減退などの消化器症状が最も多く報告されています。体が薬に慣れるまで症状が出ることがあるため、用量は少しずつ増やします。
急性膵炎が報告されています。持続する激しい腹痛や背中の痛み、嘔吐があれば直ちに受診してください。胆嚢炎・胆管炎・胆汁うっ滞性黄疸が現れることもあります。
低血糖は、インスリンやスルホニル尿素薬など他の糖尿病薬と併用したときに起こりやすくなります。注射部位の発赤・かゆみが出ることがあります。
禁忌:本剤の成分に対する過敏症の既往歴、糖尿病性ケトアシドーシス・糖尿病性昏睡または前昏睡・1型糖尿病、重症感染症・手術等の緊急の場合。妊娠中・妊娠している可能性のある方・授乳中の方は使用できません。
これらがすべてではありません。詳細はPMDA の添付文書検索をご確認ください。

医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

ウゴービについて[医療広告ガイドライン]

国内での承認状況
ウゴービ皮下注(一般名:セマグルチド)は、肥満症の治療薬として国内で承認されています。ただし保険診療として処方するには最適使用推進ガイドラインに基づく施設基準と患者要件があり、当院はこの施設基準を満たしていないため、保険診療としての処方および紹介はできません。自費診療としての処方を行っています。

入手経路等
国内の医薬品卸業者より国内承認薬を仕入れています。

諸外国における安全性等に係る情報
同一成分の注射製剤がアメリカ食品医薬品局(FDA)ならびに本邦で肥満症治療薬として承認されていますが、諸外国でも美容・痩身・ダイエット等を目的とした使用は承認されていないため、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。

主な副作用・禁忌
吐き気・嘔吐・下痢・便秘・腹痛などの消化器症状が最も多く報告されています。体が薬に慣れるまで症状が出ることがあるため、用量は少しずつ増やします。
急性膵炎が報告されています。持続する激しい腹痛や背中の痛み、嘔吐があれば直ちに受診してください。胆嚢炎・胆石症が現れることもあります。
低血糖は、インスリンやスルホニル尿素薬など他の糖尿病薬と併用したときに起こりやすくなります。注射部位の発赤・かゆみが出ることがあります。
禁忌(セマグルチド):本剤の成分に対する過敏症の既往歴、糖尿病性ケトアシドーシス・糖尿病性昏睡または前昏睡・1型糖尿病、重症感染症・手術等の緊急の場合。妊娠中・妊娠している可能性のある方・授乳中の方は使用できません。
これらがすべてではありません。詳細はPMDA の添付文書検索をご確認ください。

医薬品副作用被害救済制度について
自費診療でお渡しするお薬は、万が一重篤な副作用が出た場合に国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

リベルサス錠について[医療広告ガイドライン]

未承認医薬品等(適応外使用)
リベルサス(一般名:セマグルチド)は、2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されています。肥満治療目的での処方は国内では承認されていません。2型糖尿病以外の治療目的に使用する場合は、適応外使用となります。

入手経路等
国内の医薬品卸業者より国内承認薬を仕入れています。

国内承認医薬品等の有無
リベルサス錠と同成分(セマグルチド)の注射製剤が、肥満症の治療薬として国内で承認されています。(最適使用推進ガイドラインの施設基準を満たしていないため、当院では保険診療としての処方および紹介はできません。自費診療としての処方は行っています)

諸外国における安全性等に係る情報
同一成分の注射製剤がアメリカ食品医薬品局(FDA)ならびに本邦で肥満症治療薬として承認されていますが、諸外国でも本剤の美容・痩身・ダイエット等を目的とした使用は承認されていないため、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。

主な副作用・禁忌
吐き気・腹痛・便秘・下痢などの消化器症状が起こることがあり、胃腸に負担がかかる場合があります。体が薬に慣れるまで症状が出ることがあるため、用量は少しずつ増やします。
禁忌(セマグルチド):本剤の成分に対する過敏症の既往歴、糖尿病性ケトアシドーシス・糖尿病性昏睡または前昏睡・1型糖尿病、重症感染症・手術等の緊急の場合。
これらがすべてではありません。詳細はPMDA の添付文書検索をご確認ください。

医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

出典:マンジャロ皮下注アテオス 添付文書(2026年9月改訂)、ウゴービ皮下注MD 添付文書(2026年6月改訂)、リベルサス錠 添付文書(2026年5月改訂)(いずれも PMDA 医療用医薬品情報)。

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